秋味のソウル・リイシュー

THE UNDISPUTED TRUTH Nothing But The Truth Kent(2017)

 今月はスペースもないので早速……まずはタイミングもバッチリ、左のディスクガイド中にも名の出てくるノーマン・ホイットフィールドがモータウンで送り出したファミリー・ストーン的な男女ユニット、アンディスピューテッド・トゥルースのアルバム3枚を2CDにした『Nothing But The Truth』(Kent)が素晴らしい。代表曲“Smiling Faces Sometimes”を含む初作、アーシーな3、4作目のいずれもたぶん初CD化で、サイケデリック期のテンプスやPファンクに通じるカッコ良さはインヴィクタス勢にも劣らぬカッコ良さです。

 

SUNNY & THE SUNLINERS Mr. Brown Eyed Soul Big Crown/MUSIC CAMP(2017)

 続いては、ブルックリンのビッグ・クラウンが編纂したサニー&ザ・サンライナーズのベスト盤『Mr. Brown Eyed Soul』(Big Crown/MUSIC CAMP)。チカーノ歌手のサニー・オズナと彼のバンドが奏でた楽曲から、スウィート目線でチョイスされた貴重にしてお手頃な名曲がズラリ。ウォーのカヴァーなどファンク系も良し。

 

PEOPLE’S PLEASURE Do You Hear Me Talking To You? Brownstone/Pヴァイン(2017)

 そして最後は激レア定盤の奇跡的リイシュー、ピープルズ・プレジャーの76年作『Do You Hear Me Talking To You?』(Brownstone/Pヴァイン)の世界初公式CD化が実現されました。これぞ文字通りのレア・グルーヴです! *出嶌孝次