レジェンドだけがブルースじゃない! 45回転レコード、つまり7インチシングルにのみその音を残し、そのまま歴史に埋もれてしまったブルース・マンの演奏ばかりを集めた好企画コンピレーション。驚くべきは単純にその音のカッコよさ。そうそう、ブルースってこんな感じだったよな! と、かつて抱いていたブルースへの憧れを思い出させてくれるのは、ともすれば名前にひれ伏してしまっているような感覚をまったく持たずに聴けるからだろう。そして、これらがここでしか聴けないものだと感じれば愛着は増し、レコスケ、名盤探検隊を描いた本秀康のアートワークが更にそれを特別なものにしてくれる。