INTERVIEW

海上自衛隊東京音楽隊 /樋口好雄/三宅由佳莉 『シング・ジャパン -心の歌-』 シング・ジャパン、歌でみんなの心をひとつに

  • Share on Tumblr
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 2017.10.27
提供:海上自衛隊東京音楽隊

 

シング・ジャパン、歌でみんなの心をひとつに

 海上自衛隊を代表するバンドとして国内外で幅広い演奏活動を行いつつ、近年はCD録音にも積極的で音楽ファンからの支持も熱い東京音楽隊。懐かしのアニソン・カヴァーで大反響を呼んだ前作『ブラバン・ヒーローズ』に続く待望の新作は、世代を越えて愛される日本人の「心の歌」を集めたアルバム。石川啄木の《初恋》や寺山修司の《悲しくなったときは》等、歌詞に“海”を詠み込んだ抒情的歌曲が、壮大な演奏をバックに、実に繊細に格調高く歌い上げられている。

三宅由佳莉,海上自衛隊東京音楽隊 シング・ジャパン -心の歌- ユニバーサル(2017)

 「伊藤(康英)さんの編曲はドラマティックで、歌い手にもすっと寄り添うので、気持ち良く演奏できた」と語るのは、昨年の8月から指揮を務める樋口好雄(2等海佐)第18代東京音楽隊長。本盤には他にも第一線で活躍する様々な作曲家が編曲で参加し、それぞれのスタイルで「吹奏楽+歌」の魅力を引き出している。

 今回も海上自衛隊が誇る歌姫・三宅由佳莉(3等海曹)を全面的に起用。澄んだソプラノで声楽的に歌った《ちいさい秋みつけた》や《赤とんぼ》も素晴らしく、童謡歌手風の《ゆりかごのうた》やポップス的アプローチの《ビューティフル・ネーム》も秀逸だ。

 「子どもたちを笑顔にする、家族など身近な人の歌唱で耳に馴染んだ名曲を次の世代に残したい」(三宅)

樋口好雄 提供:海上自衛隊東京音楽隊

 東京音楽隊のアレンジャーとしても活躍する美声の川上良司(1等海曹)とのデュエットで1960~70年代の清純な男女の雰囲気を紡ぎ出す《いつでも夢を》と《四季の歌》も味わい深いが、夏川りみのカヴァーによって今世紀の初頭にロングヒットを記録し、新時代の国民歌謡となった《涙そうそう》も「個人的にはいちばん彼女にあっていると思う」と樋口隊長のお墨付き。

 更には、敢えてソプラノ歌唱で挑んだ美空ひばりの《川の流れのように》や、それとは逆に山口百恵ばりの低音で迫った《秋桜(コスモス)》と《いい日旅立ち》も、それぞれ魅力的で本盤の聴き処のひとつだ。

三宅由佳莉 (C)Kaoru Sato / UMLLC

 「やはり、ひばりさんに正面からぶつかっても敵わないので、それならば何にも染まらない等身大の歌唱で自分自身の人生を歌ってみようって。百恵さんのナンバーでは彼女に降臨してもらって力を借り、あのカリスマ的な歌唱に近づけるように努力しました」(三宅)

 「何となく音楽から遠ざかってしまった年配の迷える世代から“やっぱりいいものは古びないね”って言ってもらえるような曲を選りすぐった」(樋口)

 加えて、やなせたかし作詞(木下牧子作曲、1995年発表)の《海と涙と私と》のような知られざる佳曲も。

 「歌詞も旋律も素朴で素敵。もっと広めたい」(三宅)

 「海の上で培った団結力と協調性がうちの強み。大衆歌謡から芸術歌曲まで何でも御座れです(笑)」(樋口)

 


LIVE INFORMATION

平成29年度自衛隊音楽まつり
○11/16(木)14:00-15:50/19:00-20:50
○11/17(金)14:00-15:50
○11/18(土)14:00-15:50/18:00-19:50
場所:日本武道館

第57回定例演奏会 クリスマスコンサート
○12/15(金)18:30開演 すみだトリフォニーホール

www.mod.go.jp/msdf/tokyoband/