活発なライヴ活動を経て完成したフル・アルバムは、4つ打ちを基調とした楽曲が並ぶアッパーな作品に。ツイン・ギターの絡みも印象的な“檸檬[le:mon]”では、SNSなどから浮かび上がる現代の鬱屈を、梶井基次郎の小説をモチーフに叩き付けたりと、アルバム・タイトルに顕著な歌詞の面白味もさらに増している。一方、MIUのキュートな歌声が切なさを倍増させる“球状”をはじめ、あくまでポップであることも忘れていない。