デビュー30周年という節目に発表された新作は、いい意味でリスナーの期待を裏切る初期衝動全開の傑作だ。ここに来て80sスラッシュ・メタルに軸足を置きながら、70sのクラシック・ロックやバンド自身の歴史を網羅したような各時代の攻撃的なサウンドを再注入。だが、過去のどの作品にも似ていない度肝を抜くエナジーを大放出しており、ド頭から最後まで、凄まじい緊張感が渦巻いている。