2017年4月21、22日、兵庫県立芸術文化センターでのライヴ録音。漆原朝子がライフワークとして取り組んでいる、エルガー: ヴァイオリン協奏曲をジョセフ・ウォルフ(指揮者サー・コリン・デイヴィスの息子)の指揮で兵庫芸術文化センター管弦楽団と収録。この曲は、演奏時間に約50分要する大曲で、ヴァイオリニストでもあったエルガーが創案したといわれる「ピツィカート・トレモロ」という奏法も用いられている難曲。全体的にロマンティックな作品となっているが、特に第2楽章が必聴。漆原の凛とした音色でたっぷりと歌い上げる様がなんとも美しい。気品溢れる演奏が、この曲にぴたりと合致した名演。