ブルックリンで活動していた日系アメリカ人の奇才トラックメイカー、シゲトが故郷デトロイトに戻って仕上げた新作は、かつてない黒さを感じさせる雰囲気。前はもっとエレクトロニカ的なアプローチだったと思うけど、今作は特にビートが強調されてアグレッシヴになっている。ジャズ目線でのエレクトロニック・ミュージックで、ドラマー出身者ならではの多彩なリズム・パターンが新鮮でおもしろい。アシッドの使い方も独特。