アルツハイマーを患う祖母への思いを形にした“マイハツルア”から8年、その続編曲を表題に据えた新作が届いた。仮谷せいらをゲストに招いた楽曲などもあるが、己の不遇や鬱屈を日記のように吐き出していくスタイルは変わらず。そんななかにあって過日を懐かしみながらも祖母の〈現在〉と向き合う表題曲での姿は感動的だし、その後日譚とも言える“舞っていて”での振り絞るような涙声はまさに迫真のドキュメントだ。