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〈ザ・ピアノエラ 2017〉 世界から日本から、ピアノ音楽の現在と未来に出会う二日間。ピアノ世紀の到来を告げるフェスティバル

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  • 2017.11.07

 

毎回さまざまなジャンルや国籍の個性的なピアニストを招いて行なわれてきた〈ザ・ピアノエラ〉。2年ぶりに開催される第3回目の〈ザ・ピアノエラ 2017〉にも、世界中から選りすぐられたピアニストが、めぐろパーシモンホールに集結する。

11月25日:マリオ・ラジーニャ/ボボ・ステンソン・トリオ/ディエゴ・スキッシ with 北村聡
 

今回のラインナップは、まず11月25日がボボ・ステンソン・トリオ(スウェーデン)、マリオ・ラジーニャ(ポルトガル)、ディエゴ・スキッシ with 北村聡(アルゼンチン、日本)。26日がハウシュカ(ドイツ)、スワヴェク・ヤスクウケ(ポーランド)、高木正勝(日本)といった計6組である。海外組の中には、すでに何度か来日しているピアニストもいるが、唯一の初来日組という点でも、今から期待を膨らませずにはいられないのは、初日のディエゴ・スキッシだ。

11月26日:スワヴェク・ヤスクウケ/ハウシュカ/高木正勝
 

ディエゴ・スキッシは、ピアソラ以降のポストモダン・タンゴと現代ジャズの架け橋のような存在のピアニスト兼作編曲家。ここ数年、カルロス・アギーレやアカ・セカ・トリオなどアルゼンチン音楽の新しい動きを伝えるアーティストの来日が相次いでいるが、ディエゴも、従来のアルゼンチン、ひいてはラテン・アメリカの音楽に対する認識を改めさせてくれる存在といえる。普段ディエゴはキンテート(五重奏団)を率いて活動しているが、今回はソロとしての来日。ただし、ピアソラ五重奏団の最後のピアニストだったパブロ・シーグレルや前出のカルロス・アギーレとも共演したことがあるバンドネオン奏者の北村聡が、一緒に演奏する。この貴重な組み合わせも、〈ザ・ピアノエラ〉ならではだ。

マリオ・ラジーニャは、2003年にマリア・ジョアン&マリオ・ラジーニャとして日本公演を行なっているが、ソロとしては今回が初来日。マリオは、ジャズとクラシック、ポルトガル音楽に加えて、ブラジル音楽にも精通している才人である。

さらに昨年ポーランド大使館をはじめとする一部の限られた場所で演奏を披露したスワヴェク・ヤスクウケも、実質的には今回が初来日公演と言っていいだろう。スワヴェクは、『夢の中へ』(2016年)と同じく、あえてアップライトピアノも演奏するとのこと。また、ピアノの弦にゴムや金属などを挟む“プリペアード・ピアノ”の鬼才として知られるハウシュカは、グランドピアノに加えて、2台の自動演奏ピアノも使用する予定だという。

このように〈ザ・ピアノエラ2017〉は、幅広いジャンルの音楽、さらにはピアノの多様性と可能性を満喫できる、世界的にも稀有なフェスティバルだ。

 


ザ・ピアノエラ 2017

会場:めぐろパーシモンホール 大ホール

11月25日 (sat) [17:15 open / 18:00 start]
ボボ・ステンソン・トリオ
Bobo Stenson (pf)/Anders Jormin (B)/Jon Fält (Dr) (from Sweden)
マリオ・ラジーニャ
Mário Laginha (from Portugal)
ディエゴ・スキッシ with 北村聡
Diego Schissi with Satoshi Kitamura (from Argentina, Japan)

11月26日 (sun) [15:45 open / 16:30 start]
ハウシュカ
Hauschka (from Germany)
スワヴェク・ヤスクウケ
Sławek Jaskułke (from Poland)
高木正勝
Takagi Masakatsu (from Japan)

【プロフィール】