心を射抜くような冒頭の“My Forever”から、派手さはないものの的の絞れた良曲だらけ! セレブ人気の一方で金銭トラブルにも見舞われたテイマーが、自身のレーベルから2年ぶりの新作を発表した。ロビン・シック使いの“Wanna Love You Boy”やシスター・ナンシー“Bam Bam”ネタの“Run Run”、“Love Come Down”をヒップホップ・ソウル風に用いた“Pick Me Up”など2000年代初頭のR&Bが薫る楽曲も瑞々しいし、ボブ・ロビンソン製の先行ヒット“My Man”やカーティス・メイフィールドの同名曲を引用した“The Makings Of You”、デイモン・トーマスによる厳かな“How I Feel”などオーセンティックな楽曲での振る舞いは格別だ。既報の通りこれが最後のアルバムだとしたら惜しすぎる!