残響からリリースした前作から2年ぶり。一聴するとアコギの穏やかな音色を中心とした歌モノだが、ほんのりサイケアシッド・フォークや、ジョン・フェイヒーなどを彷彿とさせるミニマルアンビエントな音空間がとても独特。四季をテーマとしたコンセプト作で、花鳥風月のみならず、人の営みと孤独や死までもを美しいメロディーに乗せて淡々と歌う、味わい深い歌声がいい。宗教的な清浄感すら感じる一枚。