アルファ・パップ所属だけあって、LAビート・オリエンテッドなエレクトリック・ジャズを美しく構築するデュオ。昨年CD化もされた『Mars Is A Very Bad Place For Love』(2015年)に続くフル・アルバムは、コズミックでスピリチュアルな前作の感触を継承しつつ、オーガニックな熱を増したような好盤に。繊細な歌唱の効いた“Walking Backwards”や独特のうねりに飲み込まれる“Josephine”など、時の流れを忘れる一枚。