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スロッビング・グリッスルの『20 Jazz Funk Greats』と並べて聴きたい作品たち

WHITEHOUSE Birthdeath Experience Susan Lawly/Nigra Sintezilo(1993)

インダストリアル第2世代として人気を集め、〈パワー・エレクトロニクス〉なるサブ・ジャンルを生んだホワイトハウスの初作もリイシューされたばかりっす。禍々しい憎悪が渦巻く電気ノイズの奔流には鳥肌総立ち! 音の凶悪さではスログリ先輩さえも凌いでいやすぜ! *野比

 

DEATH IN VEGAS Transmission Drone/OCTAVE(2016)

スログリの影響はロック・シーンだけに留まるものではなく、『20 Jazz Funk Greats』収録曲を99年の出世作『The Contino Sessions』でネタ使いしていたデス・イン・ヴェガスも熱心な信者として有名ですぜ。テクノ色を強めたこの最新作では原点回帰を図り、おのずとスログリへ歩み寄る格好に。 *野比

 

CARTER TUTTI Carter Tutti Plays Chris & Cosey CTI(2015)

スログリが解散した81年、サイキックTVを始めたジェネシスに対し、クリスとコージーは独自のエレポップを追求。本作は当時の曲をセルフ・リメイクしたカーター・トッティ名義での一枚っす。これを出す前に2人がファクトリー・フロアのニックとユニットを組んでいたことも忘れ難いですぜ! *野比

 

BLANCK MASS World Eater Sacred Bones/HOSTESS(2017)

ファック・ボタンズのベンジャミンによるソロ・プロジェクト。2015年のEPに元スログリのジェネシスを招いていた彼が、この新作ではスログリのノイジーな部分を拡大解釈したような暴力的なサウンドを展開。ちなみに、セイクレッド・ボーンズは今年に入ってサイキックTVのリイシューを始めたよ~。 *逗子

 

KING KRULE The Ooz XL/BEAT(2017)

各所で大絶賛されている本作にも、ごく自然とインダストリアルが溶け込んでいたよね~。ジャズやブルース要素の強いスモーキーな演奏を超金属質な工業ノイズでコーティングすることにより、不眠症と戦うアーチー・マーシャルの苦悩が生々しく表現されていて、技アリのインダストリアル活用盤だよ~。 *逗子