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部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!

EAGLES Hotel California: 40th Anniversary Expanded Edition Rhino/ワーナー(2017)

 たまには僕も最近のお気に入り盤を紹介するね~。まずは何と言ってもイーグルスの77年作を拡張した『Hotel California: 40th Anniversary Expanded Edition』(Rhino/ワーナー)。いまさら語るまでもない大名盤だけど、最新リマスターに加えて当時の未発表ライヴ音源が10曲も収録されているから、部員のみんなは必携だよ~。と言うのも、イーグルスって過去のレア音源を公式リリースした例がほとんどなく、これは物凄いサプライズなんだよね~。最大の聴きどころは、リリースの1か月前にステージで初披露した“Hotel California”と“New Kid In Town”かな~。

 

U-MEN The U-Men Sub Pop/BIG NOTHING(2017)

 続いては80年代にシアトルで活躍したU・メンの編集盤『The U-Men』(Sub Pop/BIG NOTHING)。日本じゃほぼ知られていないし、正直なところ僕も初めて聴いたんだよね~。そうしたら、ガレージ・ロックとハードコアとサイコビリーを混ぜたような演奏に、ナスティーな歌声が乗っかる男臭さ満点の楽曲だらけでさ~、グランジ前夜のドキュメントとして接するとおもしろいよ~。

 

THE JAZZ BUTCHER The Wasted Years Fire/BAD FEELING(2017)

 お次はジャズ・ブッチャーがグラス・レコーズに残したアルバムから成る4枚組のボックス・セット『The Wasted Years』(Fire/BAD FEELING)。英国ギター・ポップ勢の中でも屈指の豊富な音楽性を持ったバンドなのに、いまいち正当に評価されていない気がするのは僕だけ~? 80年代半ばの全盛期が封印されたこの箱で、彼らの類い稀な魅力を再発見してほしいな~。

 

MIKADO Forever Le Village Vert/Crepuscule(2017)

 最後はフランスのエレポップ・デュオ、ミカドのアンソロジー『Forever』(Le Village Vert/Crepuscule)だよ~。アマチュア感丸出しの素朴でキッチュなサウンドと、可憐なウィスパー・ヴォイスがとってもキュート。カラフルなジャケもインスタ映えするし、カワイイもの好きの女子が飛びつきそうな要素たっぷりだよ~。日本のNON-STANDARDから出した唯一のアルバム『Mikado』(85年)は細野晴臣プロデュースなので、P80に載っている細野さんのニュー・アルバム『Vu Ja De』と併せてぜひ聴いてね~。 *逗子 優