幻の“1985”や初EP化シングル群が一挙アナログ化! みんなプレイヤーの前でロックンロールしよう

1985年、東京のモッズ・シーンを牽引していたザ・コーツとザ・ブレイカーズという2つのバンドが解散し、それぞれの主要メンバーだった甲本ヒロトと真島昌利によってブルーハーツは結成された。

その年のクリスマスイヴに行われたバンドの初ワンマンライヴでごく少数配られたものが、〈僕たちを縛りつけて/独りぼっちにさせようとした/全ての大人に感謝します/1985年日本代表ブルーハーツ〉というフレーズが有名な“1985”のソノシート。同曲はこの年にしか機能しない歌だとして、以降ライブでも披露されることはなく、音源化されることもなかった(解散後に発表された『SUPERBEST』にのみ収録)。このブルーハーツ最初期を代表する幻の名曲が、当時と同じ形態で甦る時が遂にやってきた!

その復刻版ソノシート“1985”は、12月6日(水)にリリースされた『シングル・レコードボックス・セット』に、“ 夢”、“情熱の薔薇”“1000のバイオリン”など初EP化の12枚を含むシングル・レコード16枚と共に収録。メジャー・デビュー・シングル“リンダリンダ”から30年目の今年は、1st~3rdの3作に真島のソロ2作と、続々とレコードでリイシューされたが、それらを含めてブルーハーツのアナログ盤はすべて激レアアイテム。中でも、バンドにとって運命の年がそのまま曲のタイトルとなった“1985”はオークションなどでもつねに高価格で販売されており、そんなアイテムが一度に手に入るなんて、これはオリジナル盤を持っているファンも買い逃せないのでは?

〈俺は死ぬまでロックする〉〈瞬間ごとに爆発する〉とは筆者が座右の銘とする真島昌利の言葉。この混沌とした時代、ブルーハーツの音楽がまた若者に強く必要とされる時が巡ってきたと感じる今こそ……なんて難しいことは考えずに、まずはプレイヤーの前でダンスしながら〈ロックンロールする〉のが一番の楽しみ方かと思う。