ウータン・クランではなく〈ウータン〉名義での新作は、以前の『Legendary Weapons』などと同じ体裁の軍団ショウケース。ただ、RZAと共同で総指揮を務めたマセマティクスが全曲のプロデュースを手掛けているため、全体的に90年代のシャオリン流儀な統一感がある。クランのほぼ全員に加えてカパドナやキラー・プリースト、さらにレッドマン、故ショーン・プライスらも登場。ウータン・クラン名義の2曲も流石の歯ごたえだ。