『Authentic』と通底する女性ヴォーカル作品はここにも!

CRCK/LCKS Lighter APOLLO SOUNDS(2017)

ソロ作を発表する一方でceroの現ライヴ・メンバーとしても活躍する才媛、小田朋美や日本の新世代ジャズ界隈の実力派ドラマー・石若駿を擁する〈ポップス〉志向のバンド。プログレッシヴ/ポリリズミックなアプローチが多用されていながらも、歌がスッと耳に届くキャッチーさがある。

 

Nao Kawamura RESCUE Naked Voice(2017)

クールな色気と熱情を声に含ませる女性シンガーは、SuchmosやSANABAGUN.、WONKらの作品/ステージもサポート。ジャズ/ソウル~R&Bを下敷きに、時折ロッキンなダイナミズムも見せるバンド・サウンドに注力した最新作は、これまででもっともRAMMELLS好きにフレンドリーな出来かと。

 

ものんくる 世界はここにしかないって上手に言って TABOO(2017)

男女デュオとなっての最新作は、斉藤ネコやCRCK/LCKSのメンバーら曲ごとに異なるプレイヤーを招いて持ち前のジャズ・マナーに開かれたポップネスを加味。表情豊かなヴォーカル・アレンジも素晴らしい。なお、TABOO作品ではけものも本項的に要チェックの一枚。

 

iri life ep Colourful(2017)

5lackの客演ナンバーを筆頭にヒップホップ色がやや強めの新EPだが、ほとんどの曲に漂うメロウなムードはRAMMELLSと近しいもの。打ち込みのアレンジが中心のなか、生演奏が基調の“会いたいわ”には、ギターの弾き語りでソングライティングする彼女の素の姿が浮かんでいる。