某店舗スタッフが、チェリー・レッド×タワレコによるリイシュー企画のラインナップを教えてくれましたよ!
蒼い歌声とアコースティック・ギターのみで綴られる、驚くほど素朴な初のソロ作。ポスト・パンク期にボサノヴァを採り入れたり、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドをカヴァーするセンスは流石です。なお、今回のリイシュー盤にはEBTGのデビュー・シングルとそのB面曲も追加収録。(①)
ジャズやブラジル音楽を下地に飾り気のない透明感たっぷりの音世界を作り上げた、ベンとトレイシーのデュオによる記念すべき初作。当時シャーデー仕事もしていたロビン・ミラーがプロデュースを手掛け、チャールズ・ヘイワードやウィークエンドのサイモン・ブースも演奏をサポート。(②)
『Eden』から雰囲気を変え、フォーク・ロック的な躍動感のあるビートが際立った2作目。ジョニー・マーに影響を受けたというベンのギターはいつになく昂揚し、リリックも過激でお怒り気味。EBTG作品の中でもいわゆる〈ネオアコ〉っぽさがもっともわかりやすく出ています。(③)
EVERYTHING BUT THE GIRL The Language Of Life Cherry Red/Tower Records(1990)
名匠トミー・リピューマにプロデュースを依頼したLA録音の5作目。ベンの敬愛するスタン・ゲッツをはじめ、ジャズ界の超一流プレイヤーたちがバックを支えたサウンドは洗練の極みで、〈EBTG流のAOR〉とも言えそうな内容です。トレイシーのヴォーカルも貫禄十分。(④)
EBTG結成前にトレイシーが女子高の同級生と組んでいたバンド。本作は当初カセットテープのみで出回っていた彼女たちの初作と2作目(共に81年発表)をまとめたもので、チェリー・レッドからは83年のリリース。拙い歌声と演奏が、イノセントかつ普遍的な美しさを感じさせてくれます。(⑤)
ヤング・マーブル・ジャイアンツの紅一点だったアリソン・スタットンが、後にワーキング・ウィークを結成するサイモン・ブースらと組んだユニットの初作。サンバやリンガラなどを洒脱に取り込んだ色彩豊かなサウンドは、カフェ音楽を経て渋谷系へ至る流れの源流と捉えることもできます。(⑥)
多人種のメンバーで構成されたファンカラティーナ・バンドのデビュー作が、レア音源を大量に加えた2枚組の拡張版として日本初CD化です。このバンドで挑んだジャズとファンクとラテン音楽が交錯した享楽的なダンス・サウンドが、数年後にマット・ビアンコの誕生へと繋がることに。(⑦)
プリファブ・スプラウトと同じキッチンウェアに所属した青春ギター・ポップ・バンドの、シングルやデモをまとめた編集盤。今回のリイシュー作品群の中でも知名度は低いですが、武骨ながらも煌めくようなメロディーを持った名曲揃いなので、ぜひこの機会にお試しを!(⑧)
①~②はリリース中、③~⑤は12月20日に、⑥~⑧は2018年2月7日にリリースされる予定です!