現在もっとも勢いのあるロック・バンドのひとつになった3人組が放つ、勝負作と言うべき3作目。パンク・シーンの隆盛に背中を押されつつ、フォーキーな風合いも呑み込んで鳴らされるラウドでキャッチーな楽曲たちは、新しい世代によるJ-Popという印象だ。“関白宣言”や“元彼女として”など、独自の女性観が反映された歌詞は相変わらずおもしろいが、より私小説的な色合いの強いモノローグ“永遠の夏休み”が白眉。