18年ぶりの復帰から5年経ち、ふたたび届いた新作は自身が企画/主演を務めた映画のサントラ。クラブ・ヌーヴォーを率いた重鎮ジェイ・キングがプロデュース(彼名義の楽曲も2曲収録)しており、スライ調やモータウン風など、往年のソウルやファンクにオマージュを捧げつつモダンに仕立てた楽曲が中心となっている。キャリンの艶熟のヴォーカルがクラッシーなサウンドと抜群の相性を見せた、思わぬ良作だ。