カラフルな髪にタトゥーだらけの身体、ファッション感度も高く、ロックスター然とした振る舞いにも注目が集まって巨大フェスではインパクトあるパフォーマンスを披露するなど、最先端なヒップホップ・スタイルを体現しているフィラデルフィアのラッパー、リル・ウージー・ヴァート。今年は年頭からミーゴスの全米No.1ヒット“Bad And Boujee”を筆頭とする印象的な客演をこなしながら自身の楽曲“XO Tour Llif3”もヒットさせ、絶好なタイミングでリリースしたファースト・アルバムがこちら。その“XO Tour Llif3”に代表される彼のスタイルは、オートチューンを用いて奇声混じりで歌うようにラップするというもので、“Sauce It Up”や“The Way Life Goes”など、ライヴでの盛り上がりを想定したような覚えやすいキャッチーなフックの楽曲が目立つ。一方では緩急をつけるようなウィークエンドとのコラボ“Unfazed”あたりのトリップ気味な路線もあり、見事に初登場全米No.1をゲットしたのも頷ける充実の内容だ。