KONCOSが12月1日に東京・下北沢SHELTERで開催したワンマンライヴ〈STARRY NIGHT PARTY -KONCOS ONE MAN SHOW-〉のダイジェスト動画を公開した。同公演は2部構成をとっており、こちらの映像はその後半をまとめたもの。ダンスチームのBIGDOGSSやラッパーPANORAMA FAMILYといったゲスト陣のパフォーマンスを皮切りに、本編の最後に披露された新曲“The Starry Night”はフル尺で収められている。

この日のSHELTERには筆者も足を運んでいたのだが、超満員の集客が放つ熱気はもちろん、オーディエンスのひとりひとりから〈この一夜を最高にしてやるぞ〉といった気合いのようなものが染み出ており、雑多かつピースフルな空気感が印象深かった。また、バンドの差し入れによって、テキーラがなんと無料という大判振舞いなサービスも。ライヴ・イヴェントには珍しく、フロアのあちこちでグラスが交わされている光景は、まさに〈パーティー〉と呼ぶにふさわしかった。

ライヴ自体も見事なもので、ホーン隊とコーラスに加え、サポート・メンバーに松田“CHABE”岳二を迎えたフル編成での演奏は、過去最高に黒くてグルーヴィー。The Starry Night”について、メンバーの古川太一はチャンス・ザ・ラッパー~ドニー・トランペット以降のシカゴ産ラップ/ソウルを影響源に挙げていたが、その方向性は前作『Colors & Scale』の時点ですでに産声を上げていたことが、アンサンブルを通して伝わってくるものだった。

KONCOSの“The Starry Night”についてのインタヴュー↓
無料で当然の時代、音楽にお金を払う意味って何だ? KONCOSが本気で考えた、インディー・バンドとライヴハウスの可能性

なお、先日KONCOSはPOP UP SHOP〈EZ DO SHOP〉を原宿のkit galleryで来年1月8日(月・祝)から14日(木)まで開催することを発表。さらに、会場ではKONCOSと帯広のハードコア・バンド、toiletの新曲を収録した限定スプリット・7インチ『Fantastic/Neo Classic』が販売されるという。“The Starry Night”を経て、KONCOSサウンドはどう進化していくのか。この7インチをスタートに、来年の序盤は新曲を立て続けに発表していくという噂もあり、いまから楽しみで仕方がない。