あの初作を連想させるジャケも思わせぶりだが、中身は前作『manners』から連なる本人歌唱のアルバム。そこにも参加していた渡辺シュンスケにサウンド面を委ね、都会的なブラコン作法の音像に乗せて素直な歌声を響かせる。中西俊夫を悼むMELONのカヴァーや変わりゆく街に捧げたクリスマス・ソング“GINZA”など、時の移ろいを窺わせる曲が多いこともあって、いつも以上に赤心の感じられる出来映えだ。作詞にYUKIも参加。