DISC GUIDE

【特集:OPUS OF THE YEAR 2017】bounce編集部の選ぶ2017年の100枚・後編

CHAI PINK OTEMOYAN(2017)

その愛らしいヤンチャさで、世代を超えた音楽愛好者の心を鷲掴んだ女子4人組。〈NEOカワイイ〉〈コンプレックスはアート〉というバンドの身上をニューウェイヴィーな風情で鳴らした彼女たちに、2017年の新人賞を贈りたい。 *土田

 

FERGIE Double Dutchess Dutchess/BMG/ワーナー(2017)

トラップやレゲエもやってるけど、2017年らしいかと言えば否。淡く暗い色調が好まれがちな昨今、良い意味で派手すぎる音世界は唯一無二でした。最近のシーンに不足している楽しいセレブ・ポップが、本作を機に増えますように。 *山西

 

Hi-STANDARD THE GIFT PIZZA OF DEATH(2017)

各地へ設置された巨大看板でのリリース告知、バンド・スコアのみの事前情報など仕掛けが満載で届いた18年ぶりの新アルバム。世代を問わず惹き込む音の強度は、日本のメロディック・パンク界の筆頭は誰かを知るに十分だった。 *土田

 

KING KRULE The Ooz XL/BEAT(2017)

不眠症にもがく出口なしの夜と英国の現状を重ね、ジャズ、パンク、ダブ、インダストリアルが入り乱れる混沌とした音と苦み走った歌で表現。さまざまな〈ポスト〉を不穏に繋いだこの問題作、現時点で類似品は見当たりません。 *山西

 

LIAM GALLAGHER As You Were Warner Bros./ワーナー(2017)

バンド形態じゃないから、オーセンティックなシンガー・ソングライター然とした曲が目立ったものの、あの歌が乗ればやっぱり! 兄弟それぞれ全英チャート1位を制し、〈そろそろ一緒にやってよ〉という声もより強まりました。 *山西

 

MILEY CYRUS Younger Now RCA/ソニー(2017)

バンガーな刺激を求めてきた彼女が正統派のカントリー/フォーク歌手として帰還。原点回帰か、〈逆にこれがエッジーでしょ!〉と思ってか……。何にせよアメリカーナ人気も相まってうるさ方からも高評価を得たのでした。 *山西

 

PUNPEE MODERN TIMES SUMMIT(2017)

加山雄三や宇多田ヒカルら大物とのコラボなど外仕事が巨大化するなか、近年でもっとも単独作を待たれていた男。その初作はPSGやRAU DEFなど身内も交えて40年後の未来から現代を語る、映画好きな面も備えたSFラップ昔話に! *土田

 

21 SAVAGE Issa Album Slaughter Gang/Epic(2017)

〈トラップ・イヤー〉な2017年に、聖地ATLから親善大使的なミーゴスやリル・ヨッティに加え、こういう正統派もブレイクしたのは頼もしい限り。ゼイトーヴェンやメトロ・ブーミン製のオケはやはりサグいラップとよく合う! *山西

 

VIDEOTAPEMUSIC ON THE AIR KAKUBARHYTHM(2017)

ビデオからのサンプリングによる独自の音楽制作方法と、今様のエキゾ解釈を推し進めた結果、最新作は幽玄なサイケ感覚を獲得。ジャケを担った坂本慎太郎にも通じる、この世(あるいは現在)ならぬどこか(いつか)へ誘う一枚に。 *土田

 

BiSH THE GUERRiLLA BiSH avex trax(2017)

パンク小僧ならとっくに憑り付かれていると思うし、そうでない人も本作での新境地を無視することなんてできなかったはず。幕張メッセ公演やTVの露出、そして2018年の横浜アリーナへ向かって、熱狂の渦はますます巨大に! *山西

 

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