COLUMN

【特集:OPUS OF THE YEAR 2017】bounce編集部スタッフの選ぶ2017年の〈+10枚〉

OPUS OF THE YEAR 2017
[特集]2017年の100枚+
ゆく年くる年。ゆく音くる音。ゆきゆきて音楽――2017年もいい作品は山ほどあった!という感慨を抱きしめながら、晴れやかに翼を広げて、新しい年へ飛び立つ準備はもうできていますか? 最高だった作品の数々をここで改めて振り返っておきましょう!

★bounce編集部の選ぶ2017年の100枚・前編
★bounce編集部の選ぶ2017年の100枚・後編
★100枚では語り尽くせない2017年の音楽トピック
★サントラやリイシューなどをまとめてチェック
★bounceライター陣28人の選ぶ2017年の〈+1枚〉

 


ANY LAST WERDZ
スタッフの選ぶ2017年の〈+10枚〉

◆土田真弓
映画、音楽、映画、音楽、映画、音楽……な2017年

ONEOHTRIX POINT NEVER Good Time... Raw Warp
ビッケブランカ FEARLESS avex trax
cali≠gari 13 バップ
ドミコ hey hey, my my? RED Project
Survive Said The Prophet WABI SABI ZESTONE
VARIOUS ARTISTS Ed Rec 100 Ed Banger/Because
TERRENCE PARKER God Loves Detroit Planet E
PRINS THOMAS 5 Musikk
FRED P The Incredible Adventures Of Captain P: Escapism Soul People
HUGH HARDIE Colourspace Hospital

 ここ数年、休日は映画館で過ごすことがほとんどなのですが、ライターさんが選ぶ〈+1〉を眺めると、わりと書き下ろしのサントラを挙げている方が多くてビックリ。あとは「グッド・タイム」も良かったなあ、ということでまずは〈+10〉の1枚目。あと、2017年は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」「20センチュリー・ウーマン」「怪盗グルーのミニオン大脱走」「アトミック・ブロンド」「ベイビー・ドライバー」「パーティで女の子に話しかけるには」など、私個人のルーツに近い時代背景/ジャンルの音楽をほぼ全編で使用している作品がずいぶんあって、映画の余韻に浸りながら使用曲を聴き返す、という楽しみ方をすることが多かった気がします。ここではガチで好きなアルバムを挙げてみたんですが、邦楽に関しては上記の映画音楽に近いバックグラウンドが感じられるラインナップですね。

 それと、フレンチ・タッチなサウンドも非常に好物でして、エド・バンガーからのリリースはかれこれ10年ほど追い続けているので、記念コンピはぜひ推しておきたい。で、残りは自室での再生回数順。リスナー傾向は安定の通常運転、という例年と同じような締めになりました……。

 

◆山西絵美
いつもと変わらず収穫の多かった2017年!

The Kingstompers MONTEGOLY office montengo
WRONGTOM MEETS THE RAGGA TWINS In Time Tru Thoughts
BUNJI GARLIN Turn Up VP
DJ KHALED Grateful We The Best/Epic
JESSE ROYAL Lily Of Da Valley Easy Star
2 CHAINZ Pretty Girls Like Trap Music Def Jam
フラワーカンパニーズ ROLL ON 48 チキン・スキン
BIG BOI Boomiverse Epic
VARIOUS ARTISTS HOWSLA OWSLA
EAGLES Hotel California: 40th Anniversary Expanded Edition Rhino

 基本的にはよく聴いたアルバムを並べていますが、わりと束でチェックしたレゲエ周りに関しては、〈同じ趣味の人と分かち合えればOK〉というアクの強いコテコテ系を外し、いろんな人にオススメしたい作品を選びました。なかでもオーセンティックなスカを得意とするThe Kingstompersは、星野源やYONCEなどちょっぴり優男風の文系ヴォイスが支持されるイマなら結構ウケるんじゃないかと思っています(ちなみに、フロントマンの見た目は佐藤伸治を素朴にしたような感じ?)。程良く情けない日本語詞の共感度も絶大なので、気になった方はぜひぜひぜひ!

 で、フラカンも含めて〈私の好みは若い頃から変わらないな~〉と実感しつつ、イーグルスは完全に予想外の収穫。これは“Hotel California”がレゲエだからという話ではなく、クサいメロディー展開やタメの効いたリズムがめちゃくちゃ良くって! いままでゴメンナサイ。ぶっちゃけ自分からもっとも遠いところにあるバンドのひとつと位置付けていました。こういうクソみたいな偏見に楽しい音楽生活を邪魔されないよう、2018年はもっと自覚的に心を開いていきたいと思います。

 

◆出嶌孝次
年間ベストとかを忘れて楽しんでる10枚

MC EIHT Which Way Iz West Blue Stamp/Year Round
大森靖子 MUTEKI avex trax
SUMMIT Theme Songs SUMMIT
BiS I can't say NO!!!!!!! つばさレコード
BES The Kiss Of Life ILL LOUNGE
ALI TENNANT Get Loved Seven Lbs
Z-RO No Love Boulevard One Deep/Empire
MUD Make U Dirty Pヴァイン
SNOOP DOGG Neva Left Doggystyle/Empire
Especia WIZARD Bermuda

 追いかけてたはずが追いかけられてる感じで、この間もどこかに書きましたが、本当に時間がありません。時間がないので2パックを見習って生きたいです。そうでなくても、そもそも興味も知識もないことにわざわざ意見を持ちたがる雰囲気の窮屈さと言ったもん勝ちの雑な振る舞いが、何か取り返しのつかない煽り合いを引き起こしているように思えて仕方がない2017年、というかこの5~6年。昔より誰にでも見えるようになった基準をわざわざ大仰に語れる方たちの知性に敬意を表しつつ、個々が何をどのように聴くのかは単純に各々の美意識とかファッションに近い部分の話だと思いますし、どうしたって自分の好きなものは自分が決めるので、時間がありません、というのは、空気を読んでる時間がありません、という意味でもありますね。仕事で聴く音楽はともかく、結果的に自由なリスニングの時間は主に移動中になってきているため、自分の気持ちが動かされるような作品だけが自動的に残りました。ここに並んだ10作品は、狭き門をくぐり抜けて2017年にその定番に入ってきたものです。そういうものが順調に増えていってくれれば、まあまあ新年も大丈夫かなと思います。