間にシングルは出ていたものの、フル・アルバムとしては2014年の『eat』からけっこう久しぶりな4作目。幕開けの“カンフーガール”から毎度のマイペースで才気を爆発させる彼女ですが、歯切れのいいエレクトロ~テクノ・ポップにバブルガム・ベースの意匠も加味しつつ、今回はドリーミーな歌声で幻想的な音世界を描いたような印象です。なかでも後半の“クローゼット時間”“チャイム”から押し寄せる壮大さに感動……。