近年はダイ・アントワードの制作にも手を染めている大御所マグスが、過去にも組んだクイーンズのメイヘム・ローレンとタッグ作を発表。ファイヴ・ステアステップス使いの寂れた“Street Religion”やゴボゴボと沈む水音の不穏な“Aquatic Violence”など、不安を煽る黒山羊ビーツが粗削りな語り口と絶妙な一体感を見せる。特に極太ハードコアな“Murder Rap”は圧巻の悪漢ぶり。アクション・ブロンソンやBリアルの客演もいい。