映画のワンシーンみたいなジャケもイカシた、マルセイユを拠点とする男女ユニットの日本デビュー作。70年代末のフレンチ・ディスコ~イタロ・ハウスをインスピレーション源に、なんちゃってトラップなどにも挑戦していて、フェニックスの背中を全力で追いかけたような感じ。なんだけど、弛緩したユニゾン・ヴォーカルのせいか、〈踊るための音楽〉というより、妙ないなたさに和んでしまい、独特の聴後感がクセになる。