BEPディプロダーティー・ダッチに傾倒しはじめた頃から、あるいはデヴィッド・ゲッタ『One Love』(2009年)に助力していた頃から次の大物として注目されていたことを思えば、アヴィーチーゼッドとは流れが違うわけで、EDMムーヴメントの北米上陸前に地位を確立していたという意味では真打ちの登場と言えるのかもしれない、そんなアフロジャック初のアルバム。レイベルの熱唱が光る冒頭曲“Ten Feet Tall”や売れっ子マシュー・コーマとのコラボ群でエモい機能性と安心のダンス天国を約束しつつ、スプリー・ウィルソンとのトライバルな“The Spark”、スヌープとのトランシートラップ“Dynamite”、シラジとのバラード“Mexico”という立ち会いの変化も見せる。多様なポップネスが周到に用意された横綱相撲!