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【IN THE SHADOW OF SOUL:ソウル・ミュージックの光と影】[第103回]栄光のプライド

年末年始に聴き込みたいリイシュー

LEROY HUTSON Anthology 1972-1984 HOSTESS/Acid Jazz(2017)

 前号お休みしたので掲載が遅くなりましたが……まずはリロイ・ハトソンの編集盤『Anthology 1972-1984』(Triumph/Acid Jazz)を紹介。90年代に再評価されて以降は別格扱いの人ではありますが、エレクトラ音源を除く選曲の時点で表題がやや謎。タヴァレス版で世に出た“Positive Forces”(77年録音)、初出時には88年録音とされていたブラコン仕立ての“Now That I Found You”という未発表曲もありつつ、ブギーな蔵出し曲は他にもあるだけに有難味は薄めかも。20年近く廃盤状態なオリジナル・アルバム復刻への布石と思っておきたいところです。とはいえ、入門盤としては普通にオススメの名曲選です!

 

MINNIE RIPERTON Perfect Angel:Deluxe Edition Capitol/Universal(2017)

 メロウな70年代の産品では、ミニー・リパートンの74年作を2CDで復刻した豪華盤『Perfect Angel: Deluxe Edition』(Capitol/Universal)も必聴。故人の生誕70年に合わせた企画で、オリジナルに変名で参加していたスティーヴィー・ワンダーの貢献ぶりがさらにわかるというか、彼とのデュエット版による“Take A Little Trip”をはじめ、バックや歌唱の異なる別ヴァージョンの数々が新鮮かつ貴重でしょう。

 

MAXAYN Reloaded: The Complete Recordings 1972-1974 SoulMusic(2017)

 一方、マクサーンの『Reloaded: The Complete Recordings 1972-1974』(SoulMusic)はカプリコーンに残したアルバム全3枚をパックしたお値打ち品。ザッパの下で修行したアンドレ・ルイスの鍵盤とパワフルな女性リードのマクサーンを軸に、ローリング・ストーンズのカヴァーも含むアーシーな初期からパーティーな躍動感を強めていく後期に至るまで、どれもファンキーで魅力的ですね。

 

JACKIE MOORE I'm On My Way: Expanded Edition Columbia/BBR(2017)

 で、最後はジャッキー・ムーアの79年作の増補版『I'm On My Way: Expanded Edition』(Columbia/BBR)を推薦。ダンス・チャートNo.1の“This Time Baby”を輩出したディスコ時代の作品なので、当時のリミックスを追加しての復刻は嬉しい限り。そうでなくてもボビー・イーライがフィリーの品格を注ぎ込んだ名作です! *出嶌孝次

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