〈ポスト○○〉とかいう常套句では安易に括れない真の雑食性でエレクトロニック・ミュージックの裾野を広げ続けるモンキータウンより、UKブライトンの新鋭が処女作をリリース。メロウな旋律と複合的なリズム構成による心地良い音像迷路の上空をベス・ギボンス似の官能的な女性歌唱が残響浮力でゆらゆらと漂う先行(or閃光)シングル曲“All You Could Do”をはじめ、ギターやハープの生音に細切れの声ネタによる万華鏡のように美しいイメージの乱舞を、キレッキレのアッパー・チューンでも甘い響きのダウンビートでも描き上げた実に幅のある内容。テンポは違えど全曲一貫して眩い光線が溢れ出るような感触を持っており、タイトルがピタリとハマる輝かしき傑作に仕上がっとります!