ギリシャ最大の作曲家テオドラキスと、稀代のヴィルトゥオーゾ、カツァリスの再タッグ。80年代のピアノ協奏曲共演以来となるわけだが、その間の40年間の構想から生み出されたのがこの大作にして怪作、カツァリス作曲の53分間の大独奏曲《ゾルバ大幻想曲》である。テオドラキスの代表作でもある映画音楽《その男、ゾルバ》より着想を得て、当初は十数分間の予定だった楽曲が極限までに拡大。息つく間もないドラマティックなピアノの音の応酬はこの耳を圧倒させる。他にも15分間のカツァリスによる即興曲やテオドラキスのピアノ小品も収録され、濃厚すぎるカツァリス節を堪能できる傑作盤!