アコギをトレードマークにした自作自演家の3作目は、石崎光を全面プロデュースに迎えたのが大当たり。管弦の採り入れ方にブリティッシュ・ロック的な志向を匂わせつつ、モダンに味付けしたサウンドはフォーキーかつカラフル。剥き出しのメッセージがいままでになく力強い表題曲、必殺級の甘いメロディーを備えた“異例のひと”、緩急のあるアレンジに乗せて切実な想いを解き放つ“からっぽ”など、深イイ愛の歌だらけです。