みなさん、明けましておめでとうございます。本年はクラブのカウントダウン・イヴェントにて年越しでした。ゼロ~!という掛け声と共にガスが噴射、拙作“ディスコの神様”をプレイして、24時の向こう側こと2018年に突入致しました。今回は年明けの直前にリリースされた一枚を手がかりに、クラブ・ミュージック寄りで3枚を。

 

石野卓球 ACID TEKNO DISKO BEATz キューン(2017)

アシッド・ハウス/テクノといえばTB-303(をモデルとした)ベースの音を軸にした音楽のこと。いまも価格が下がらない唯一無二の機材、そしてサウンドですが、日本でこの機材を使いこなしているお方といえば卓球氏。電気グルーヴのアルバム収録のアシッド曲も好きですが、こちらはテクノとハウスの行き来も気持ち良い一枚ですね。『FANTASY CLUB』マスタリングでもお世話になったエンジニア得能氏によるミックスもいい感じです。タイトかつヒプノティック。

 

VARIOUS ARTISTS Traxbox - The Trax Records Box Set: The First 75 Complete 12" Single Releases Harmless(2013)

タイトなものも好きですがヒップホップ上がり(?)の自分がよくプレイするのは、大味なシカゴ寄りのアシッド・ハウス。これ買えばトラックスというレーベルの有名曲は全部揃ってますので、アシッド以外の名曲もガンガン楽しめる気合いの16枚組ボックスセット。全曲大味で血が滾ります。『FANTASY CLUB』の名前の元になったアーティストの曲も収録。

 

KIKUMOTO ALLSTARS House Music International Deejay Gigolo(2009)

そんなオールドスタイルのシカゴ・ハウスに影響を受けた、オーストラリアのクリエイターによる作品。上記のトラックスやDJインターナショナルといった名レーベルへのリスペクトに溢れたサウンドは、当時のハードなども使ってると思われますが絶妙にモダンに寄せてあり、いまでもクラブでプレイできるナイスシカゴ多数収録。今年聴いても全然いいな~。

 


tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。昨年は自身のアルバムと配信EPのリリースをはじめ、平井堅や藤井隆、NGT48、堀込泰行らの楽曲、さらにはTVアニメ「クラシカロイド」使用曲やCMソングなどなどを手掛け、神戸市の公式プロモーション曲“kobebeats”のアレンジも担当しました。そんな活躍の年を代表する名作『FANTASY CLUB』(unBORDE)のアナログ盤も昨年末にリリースされたばかりです。この先の予定は〈tofubeats.persona.co/〉でチェックしましょう!