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⑤「赤えんぴつ」

――一番タイトルとテーマの芯を捉えている内容だと感じました。

設楽「そうですね、じつは〈赤えんぴつ〉はいつもタイトル通りというか、割とそういうことをしゃべるんですよね。ま、わけわかんない感じだけどね(笑)」

日村「でもいいこと言ってるんだよね」

――今回、歌の練習などは?

設楽「〈赤えんぴつ〉は、いつもネタ自体後半に作るから、だから全体的に統括したことをさせたりするんだけど。歌は、今回早めに出したよね?」

日村「うん。歌は今回上手にできたよね」

設楽「うん」

日村「いつも本番で練習してるみたいな感じだもんね(笑)」

設楽「歌がどんなだか全然思い出せないけど(笑)」

日村「俺も思い出せない(笑)」

設楽「ほんと忘れちゃうんだよね(笑)」

――花火大会の話ですね。

設楽「そうだ! そうだよ、あれは結構な物語だよ」

日村「そうよ、大作よ」

設楽「そうだそうだ」

日村「あと、なんか今回すぐにタンクトップが切れたよね。〈切れ目入れてるんですか?〉って言われるんだけど、入れてないんだよね」

設楽「うん、入れてない」

日村「だからきっと上手くなっているんだろうね。切る方も切られる方も(笑)」

設楽「赤いタンクトップが最近あんまり売ってないんだよね」

日村「本当に売ってないの」

設楽「だからこれグッズで作ろうって話したんだけど、赤いタンクトップなんて売れんのかって言ってね」

日村「そうそう、着てるやついないもん。この時の俺と、あれだね、エルシャラカーニ」

設楽「あははははは。ボケの方のね」

日村「その2人しか着てないっていう(笑)」

設楽「1回ビリってやったら全裸みたいになっちゃった時あってあれは笑いそうになったよ(笑)」

日村「笑いそうになるよ本当に。あるよね、〈こんなに綺麗に切れるの?〉って」

設楽「で、着せたりしてね、その切れた紐だけを(笑)。そうすると面白くなっちゃうんだよね」

日村「首にちょっと巻かれたりね。面白いネタだよ」

⑥「Incident in the mountain」

――これは一番長いネタでした。

設楽「最後は割と長めのやつをね。ラスネタは今までやってきたいろんな要素を取り込んだネタですね。俺が外国の人になったりとか、恋愛がテーマとか、1人2役とか」

――1人2役は初めから決めていた設定ですか?

設楽「そうですね、1人2役は初めから決めてやりましたね。物語が複雑になると、2人ではやりきれない部分もあるんですよね。あとは舞台を観ていて、1人が2人を演じると面白いなっていうのがあって。いつくらいからやり始めたかわからないですけど、割と僕らのネタではやる設定ですね」

――2役演じるのは難しくないですか?

日村「いや、正直言うと、今回のはすごく楽しくて、やりにくいって言うのはまず無かったですね。要するに、次に自分が何をやるかっていう悩みがないんですよね。それよりも話があるからやりやすい。1つの設定でずーっと引っ張っていくよりも、むしろこっちの方がすごいやりやすかったっていうのが強いですね」

設楽「お話があると割と早いんだよね、覚えやすいし」

日村早いね。次あれだってのがわかってるから」

――早移動も印象的でした。

設楽「やっぱり生で観てるとそういうの楽しいですよね。だからそういうギミックみたいなノリはやりたいって思ったけど、でもそういうのはそんなにはできないよね。〈いたはずがいない!〉みたいな風に思ってくれるといいですけど。これもね、後ろの扉使ったりしてね」

――全体を通して練習は大変でしたか?

設楽「練習は日村さんと別々にやるんですよ。台本書いて日村さんに持っていくんですけど、日村さんはもうひとつ別の会議室を借りていて。そこにタイトルが書いてあって」

日村「ホワイトボードにね」

設楽「で、その横に、その時のできる点数が書いてあって。50点とか80点とか。見ると割といい点数だったんですよ。で、実際に俺と合わせてみたら全然できなくてね(笑)」

日村「それはしょうがないもん」

設楽「いつもそうだよね、だいたい(笑)。一番苦労したのはやっぱりヒム子じゃない? 歌があったから」

日村「そう、もうこれは歌込みのネタとしても最後のギリで、歌えないな~っていう不安が全部いっちゃってた」

設楽「あとはセリフで一番苦労したのは、オフィスのやつじゃない?」

日村「あ~そうね、たしかに」

――逆に一番のお気に入りポイントはありますか?

設楽「結構いろんなネタであるけど、オフィスのネタで、日村さんがパソコンを検索していて、見つけた時にこうやって画面を見るシーンがあるんですね。で、日村さんが最近老眼になってきて、携帯とかを見る時にアゴを引いて目を見開いて下唇出して見るんですよね、普通に」

日村「うん、やるやる」

設楽「それで、このパソコン見る時も〈そういう風にして見てくれ〉ってお願いしたんですよね。そういうとこかな」

日村「あはははは。そう、最近ほんと老眼が激しくなってきてねぇ。だから飲み屋のメニュー見る時とかも、ほぼあの顔してると思います」

設楽「あっはっはっはっは」

日村「見えないからね(笑)」

設楽「あと、このステッカーになってるシーンもやっぱいいよね。面白えんだよね」

日村「面白いね」

――日村さんはいかがですか?

日村「俺もオフィスのネタなんですけど、このネタを観る時〈どっちの役の心境になって観てるのかな〉って考えるんです。俺は設楽さんの方の主観で観ていて、俺がパソコン打っていて〈あのさ~〉とかって話しかける時の設楽さんの表情が結構好きで。〈こいつ、またしゃべりだしたよ〉っていう設楽さんのあの顔が好きなんですよね。あの顔。その辺を観てほしいですね」

――お互いに素敵ですね。映像特典も盛りだくさんで。

設楽「そうですね。しゃべってる部分に絵とか文字つけたりとかするのをここ最近ずっとやってますけど、面白いですよね」

日村「そうだね」

――今回、タワレコスタッフからお2人への質問を募集しました。たくさんあったのですが、1つだけ選ばせていただきました。「質問:バナナマンさんから見た作家・オークラさんのチャームポイントを教えて下さい」

設楽「チャームポイント?」

日村「オークラにチャームポイントってあるの?」

一同「(笑)」

設楽日村「うーん(笑)」

日村「チャームポイントって何、あの人の(笑)。あ、でも〈あの人の肌きれいだな〉っていっつも思う」

設楽「あー肌ね」

日村「本当に綺麗。いや~もう、俺はあの肌に憧れる」

設楽「あー、モチモチしてるね。オークラは女系家族だから、そういうのもあるのかな。女の子みたいな肌してるね」

日村「それあるね。ほんと綺麗」

設楽「首から下でしょ?」

日村「そう首から下! この辺の肌がものすごい綺麗」

設楽「首から上はあいつボロクソだもんな(笑)」

一同「(笑)」

日村「首から下はシミひとつ無い、きれーな肌で」

設楽「肌ね、もち肌」

――あとは、25周年ということでお祝いや応援の声も多かったです。

設楽「あ、今年25周年だっけ」

日村「何がですか?」

設楽「俺らがでしょ?」

日村「あ、俺らか!」

設楽「あぁ、ありがとうございます」

日村「ありがとうございます」

設楽「25周年かぁ、すごいなぁ」

――今後のますますのご活躍を心よりお祈りしております。ありがとうございました!

 


〈こぼれ話〉
インタビュー後、タワレコ特典のステッカー絵柄を改めて見て、設楽さん「これ、ハズレじゃない?」日村さん「いや元々ハズレとか無いでしょ」設楽さん「これ逆1位じゃない?」日村さん「そうだね(笑)」など楽しそうに会話をしていました。ぜひ特典ステッカーをゲットして、お2人が言っていた「逆1位」の絵柄はこれかな?など予想して楽しんでみてください。