パンチブラザーズの中心人物であり、昨年はブラッド・メルドーとのデュオでジャズ界にも鮮烈な印象を残したマンドリンの革命児が久々のソロ作を発表。前作から5年、とはいえそれもバッハ作品、パンチ結成以降ということであれば初のソロだ。アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズのトーマス・バルトレットを共同プロデュースに迎え、パンチが示すブルーグラスというジャンルの大幅な拡張を更にポップに昇華したサウンドはインディーロックリスナーにも是非聴いて欲しい。旧知の仲であるサラ・ジャローズやイーファ・オドノヴァンらとのデュオも瑞々しく、彼のSSWとしての魅力が見事に開花している。