ゴーゴー・ペンギンを輩出、ママル・ハンズ擁しポルティコ・カルテットが移籍で、いよいよ新世代UKジャズの最重要レーベルとしての地位を確固たるものとするゴンドワナの、〈らしさ〉は保ちつつ新局面を提示する次の一手。リーズ出身の鍵盤奏者のソロ・プロジェクトから派生したエレクトロニック・ソウル・バンド初作。浮遊感のあるダウンテンポなビートと女性ヴォーカルがムーンチャイルドを想起させ時流の捉え方は流石だが、上物の冷りとした鍵盤や電子音はエレクトロニカ全盛期のクオリティで懐かしくも新しい色を添え、レーベルの新たな顔として異彩を放つ。