ドゥワップを採り入れた曲から60年代のビート・ポップス的な曲まで色彩豊かな前作『The Classic』以来、4年ぶりとなるニュー・アルバム。今回は音の方向性が絞られ、ダークで気怠いムードが全体を覆っている。サウンドを特徴付けているのは実験的なドラム・プログラミングとシンコペーションで、そこかしこにインディーR&Bっぽい感触も。主役の歌には哀愁と共にいつになく妖しい色気が表れていて魅了される。