2016年の処女作『ADDICTED』が素晴らしかったので聴く前からわかってはいたけど、これは相当良いです。年頭にはPitch Odd Mansionのコンピ『2 HORNS CITY #2 -Rain Library-』で唾奇×Pxrxdigm.(WONK)との絡みも経験し、好況のなかで届いた初のフル・アルバム。オープニングの“Hard liquor”からスモーキーなジャズで意表を突かれてからは、メロディアスなスムース・グルーヴと引きを弁えた心地良い歌い口が、さりげなくメロウでメランコリックな音風景をゆっくり織り上げていく。Yoshi KodateやESME MORIらプロデュース陣それぞれの手捌きも頼もしい限りで、RyohuをフィーチャーしたSTUTS制作の“Breakfast In Bed”というわかりやすいハイライトもあるけど、どの曲もメチャクチャ良いです。