かつてJ・ディラを見い出したRJ・ライスの息子にして、現在はスラム・ヴィレッジを仕切るデトロイトのMC兼トラックメイカー。元相棒のブラック・ミルクと比べれば作風は全体的にオーソドックスで、この初のソロ・アルバムでもBJ・ザ・シカゴ・キッドとの“Issues”など、簡素な意匠でゲストの持ち味を活かした楽曲が中心となる。ボールディ・ジェイムズやギルティ・シンプソンを招いた地元色の強調もポイント。