2010年音大出身の金管奏者で結成したグループで、2017年に映画音楽を中心としたプログラムが好評、そこから選曲され今回のCDへと続く。といっても耳に心地よいだけの音には収まっていない好企画で、特に西部劇組曲がおもしろい。「続・夕陽のガンマン」や「決斗のジャンゴ」などのマカロニ・ウエスタンから選曲されており、ミュートを使ってハーモニカを表現したり、見事なタンギングの応酬、効果的なフラッター、哀愁のトランペット・ソロは言うまでもなし。お馴染みのスター・ウォーズもガッチリとした金管セクションを堪能できるが、よりブラス・サウンドを強調したブリリアントな編曲になっている。