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STEALERがついにソロ・デビュー!

 2015年に始動したDJ RYOWのレーベル=DREAM TEAM MUSICはこれまでSOCKSのアルバムを2枚発表し、SOCKSとSTEALER、DJ NOKEYのミックスCDも出しているが、そこから次なる一撃として登場したのがSTEALER待望のファースト・ソロ・アルバムである。

STEALER B.A.D.A.R. ~ユメトゲンジツノハザマ~ DREAM TEAM MUSIC/MS(2018)

 待望、と言うだけあってキャリアは長い。岐阜生まれの彼はティーンだった99年に10Cと2MCグループのG.B.L.を組み、その後BALLERSに誘われて加入。クルーの〈第3世代〉としてM.O.S.A.D.やDJ RYOWらとステージを共にしてきた。2008年にはRYOWの監督下でSOCKSや10C、CITY ACE、NATOらと大所帯の若手集団=YOUNGEST IN CHARGEを結成、2010年にはG.B.L.としてのアルバムも残している。その後はRYOWのサイドMCとして彼のDJプレイをサポートし、DREAM TEAM入りを経てついに完成させたのが初のソロ・アルバム『B.A.D.A.R. ~ユメトゲンジツノハザマ~』というわけだ。Fresh LocことNATOを中心に身近なトラックメイカーが集って骨太なラップを盛り上げ、YOUNGEST IN CHARGEのリユニオンなどトピックも多様。Space Dust ClubのビートでBALLERS魂を表明する“Last Man Standing”も最高の必聴盤だ。 *出嶌孝次