シカゴ出身で西海岸を拠点とするシンガーの初アルバム。シック曲のフレーズを織り込んだ“Chi-Town Lovin'”や、先に彼を起用していたT-Grooveによるミッド・グルーヴ“L.O.V.E.”などディギー・ダウン一派らしいブギー調もあるが、ワッズの制作曲がアーロン・ホールっぽい90s R&B路線だったりと、声色も含めて変化に富む。裏声で歌う“Ghetto Superman”はカーティス・メイフィールドを匂わせる異色の好曲だ。