2015年にドレイクとのコラボを含むEP『Exis』でデビュー、翌2016年のミックステープ『Waking At Dawn』のスマッシュ・ヒットによって一躍注目を集めたOVOのニューカマーが満を持してファースト・アルバムをリリース。基本的にはパーティーネクストドア、マジッド・ジョーダン、DVSNなどと同様、OVOのレーベル・カラーに忠実なアンビエント・サウンドを標榜するR&Bアクトだが、そんな手堅い構成のアルバム中で異彩を放っているのが冒頭に配置されたキラー・チューン“Little Bit Of Lovin'”。これはドレイク“Hold On, We're Going Home”やウィークエンド“Can't Feel My Face”に比肩する、トロント流MJオマージュの傑作といっていいのでは。早いタイミングでのシングル化に期待したい。