INTERVIEW

でんぱ組.inc『おやすみポラリスさよならパラレルワールド/ギラメタスでんぱスターズ』 7人グループとしての新たな旅立ち

でんぱ組.inc『おやすみポラリスさよならパラレルワールド/ギラメタスでんぱスターズ』 7人グループとしての新たな旅立ち

7人グループとしての新たな旅立ちの第一歩となるニュー・シングル。これまで以上にヴィヴィッドな新機軸と真骨頂を得て、彼女たちのスケール感は宇宙規模へと拡大していく!

 でんぱ組.incは昨年末の大阪城ホールにおけるライヴで約1年ぶりに再始動し、そこで新メンバーの鹿目凛と根本凪が加入して7人編成となった。その新体制で初めてのリリースとなるのが、両A面シングル『おやすみポラリスさよならパラレルワールド/ギラメタスでんぱスターズ』だ。

でんぱ組.inc おやすみポラリスさよならパラレルワールド / ギラメタスでんぱスターズ MEME TOKYO(2018)

 まず“おやすみポラリスさよならパラレルワールド”はこれまでの彼女たちにはなかったタイプの斬新な曲。作/編曲を手掛けたH ZETT M自身の超絶ピアノ・プレイを軸に、彼が率いるバンドのH ZETTRIOによるジャズ・ロック的な演奏がダイナミックに疾走し、その上でメンバーがリレー・ヴォーカルを聴かせていく。漫画家の浅野いにおが書き下ろしたダーク・ファンタジー的なSFを思わせる世界観の歌詞も加わって、ひと言で言うなら摩訶不思議でストレンジなポップ・ナンバーだ。グループのセンターである古川未鈴は同曲についてこう語る。

 「H ZETT Mさんは以前に“W.W.D II”(2013年)のリミックスをしていただいたことがあって、それが大好きだったんです。そういう縁があって、やっと今回シングルをお願いすることができました。曲調が超トリッキーなんですよね。明るい曲とはいいづらいし、暗い曲でもないんだけど説明が難しくて、だから新境地だなって思って。難しいですけど、歌ってて楽しいです。歌詞もキーワードの節々にゾッとするような単語が散りばめられていて、全部意味深なんですよね」(古川未鈴:以下同)。

 新メンバーのヴォーカルも、根本凪は歌唱力抜群でパワフルな歌いっぷりだし、鹿目凛のキュート・ヴォイスもいいエッセンスになっていて、楽曲に新鮮さを与えている。それらも含め、過去にはない新機軸が満載で、新生でんぱ組.incを強く印象付ける曲と言えるだろう。

 「ねもちゃん(根本)は歌がめちゃくちゃ上手いので、ライヴ力をドーンと上げてくれて、ぺろちゃん(鹿目)は、ついにでんぱ組.incにぶりっ子が入ってきたぞ(笑)ってところがあって、率先して〈私、萌え台詞やります!〉みたいに言ってくれる。すごくバランスの取れた2人だと思うので、この曲はでんぱ組.incの新しい武器だなって思います」。

 そしてもう1曲の“ギラメタスでんぱスターズ”は、高速ビート上で激変する展開と超早口のヴォーカルで畳み掛けていく、でんぱ組.incの真骨頂というべき痛快な曲だ。

 「仮歌を聴かせてもらった段階で、スタッフさんに〈未鈴ちゃんこれどう思う?〉って訊かれたとき、〈もっと速いほうがいいんじゃないですか〉って言っちゃって(笑)、〈じゃあそう伝えておきます〉って。だから(高速なのは)私の責任でもあるんです。この曲は大阪城ホールで初披露って決めていたので、とにかく〈ザ・でんぱ組.inc〉であるべきだと思って。速くて何言ってるかわからないくらいが絶対ちょうどいいと思ったんですよね」。

 さらに“Ψ発見伝!”を含めた今回の3曲は、いずれも歌詞に〈宇宙〉という言葉が登場する。大阪城ホール公演のテーマも〈宇宙〉だったが、4月から行われる全国ツアーのタイトルも〈コスモツアー〉だ。新生でんぱ組.incは、宇宙的なスケールのデカさで進んでいくようである。

 「新しいでんぱ組.incのイメージが〈宇宙〉なんですよね。大阪城ホールのライヴ(のラストの演出)で、きっと私たちはロケットに乗って旅立ったんでしょうね。それでこれから全国ツアーとかいろんなところへ行って、いったいどこへ辿り着くのか、って感じです。いろんな進化をしながら、7人だからこそできることをやっていければいいなって思っています」。

 

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