フットワークのパイオニアたる故DJラシャドの組織していたテックライフにて、最年少アクトとして活躍してきたDJタイエがハイパーダブよりアルバム・デビュー。これまでのEP作品で披露していた、早熟ながらも堂に入った音楽性が一気に発露している。Gファンク×フットワークな先行曲“Get It Jukin'”、冷ややかなヴォーカルとシンセ&ビートが渾然一体となった“Same Sound”、盟友DJペイパルを迎えてオールドスクールなアシッド・サウンドを展開した“Pop Drop”、そしてラストを飾るメランコリックな“I Don't Know”に至るまで、ジューク/フットワークを出自に持ちながらも既存のスタイルに縛られず、多彩なサウンドを提示している点において大きな可能性を感じさせる一枚だ。