ボン・イヴェールのドラマーとしても知られるS・キャリーの3作目。過去のソロ音源で見られたミニマル・フォーク風の作りとは一味違い、スフィアン・スティーヴンスお抱えのロブ・ムースによるストリングスほか、多種の楽器を重層的に響かせたプロダクションが特徴だ。なかでもアトモスフェリックなシンセ音が主役のウィスパー・ヴォイスの持つ繊細さや美しさを引き出していて、ボン・イヴェール好きにはたまらないはず。