フロントマンのフアン・キンテーロは、昨年、現代ブラジルの最高峰のピアニスト、アンドレ・メマーリとのデュオで来日。そして、同じくアンドレ・メマーリと、カルロス・アギーレとのトリオによる、現代南米音楽の金字塔とも言える傑作アルバムを発表。ピアニストのアンドレス・ベエウサエルトもまた、現代の南米器楽系シーンをリードする存在として、素晴らしいソロ作を数々発表。そんな2人を擁するスーパー・グループの久々のスタジオ録音作は、独自の映像喚起的なサウンドを高度な演奏技術で表現しつつ、心に響く〈歌〉の力にフォーカス。近年高まる評価と期待を、良い意味で裏切ってくれた。