2018.04.26

うっすらと色気の漂う甘い歌声、ヒップホップ/ジャズ/ソウルへの愛情を覗かせるトラックメイキング、さらに楽器もこなすマルチな才能で世界を心酔させているトム・ミッシュ。J.ディラ+ディアンジェロ+UKソウルとも言えそうな彼のスタイルは、艶やかで濃厚、それでいて足回りは軽やかで、春の陽気のように心地よい。ノスタルジーとロマンティックな雰囲気を“Movie”で演出すれば、デ・ラ・ソウルと手合わせした“It Runs Through Me”ではソウルとジャズを交差させアダルトに、一転“Disco Yes”で屈託のないダンス・トラックも見せつけたりと、深みもあればキャッチーな賑やかさもあり多様性を湛えている。

 


コスモ・パイクらの活躍で盛り上がる南ロンドン・シーンより、ブレイク間違いなしのクリエイターが初のアルバムを投下した。ジョン・メイヤーからの影響が色濃いメロウなギター・サウンドを響かせながら、古のブルースやジャズを今様のインディー感覚でふんわりコーティング。ゴールドリンクやデ・ラ・ソウル、ロイル・カーナーらゲスト・ラッパーのもてなし方もスマートだし、何より主役の甘い低音ヴォイスに酔いしれる。

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