恒例〈Collabos〉シリーズ2作を挿んでの通算20枚目。テック・ナインのディスコグラフィー中でも特にヴァーサタイルな音楽性を持つ内容だが、圧巻は〈世界中のすべてのDJとダンス・クルーに捧ぐ〉とのメッセージで幕を開ける“Don't Nobody Want None”。これが何とハシムのエレクトロ・クラシック“Al-Naafiysh”(83年)のリメイクで、ふだんテック・ナイン作品を敬遠している向きもこれだけは要チェック。